exhibition
2024.7.6-7.21
五十嵐英之 個展 「超えること」 “Transcendence”
離れて見るとまるで写真のように見える飛び跳ねている少女の絵。躍動感が画面から弾けるように伝わるその絵画は、近付いてみると絵具の質感、色の深さを感じる印象的な作品です。
「十数年前、北欧で過ごした夏の夕暮れ。幻想的な時間を過ごしました。長く続く夕闇の中、描いた絵や撮影した写真等に再度向き合い、2024年に油彩画として描き上げた作品を発表します。
十数年前の作品を見つめていたら、その絵の今を描きたくなりました。それは描き足すのではなく新たにキャンバスを作り、そこに描くことから始めました。
既に目に焼き付けたイメージの上を、絵具で撫でる、擦る、積層させるように描き上げた油彩画です。描き続けているとその絵の今というのではなく、重なり
合ったり、混ぜ合わされたりしながら過去でもなく今でもない一つの時空に辿り着いたような意識を持ちました。隔たりのある二つの時間を生きてきた自分が
透けて消えていくような感覚になりました。」
本展では油彩画の大作を中心に新作を発表いたします。
北海道では初となる個展、この機会にぜひご高覧ください。
五十嵐英之 個展 「超えること」”Transcendence"
1964 | 京都生まれ | |||
現在 | 倉敷芸術科学大学 芸術学部芸術学科教授 | |||
近年の活動 | ||||
2021 | 「絵の在処(ありか)ーWhere there is the image. | MORI YU GALLERY | 京都 | |
2019 | 「人が生きる中でアートがいかにあるのか・五十嵐英之の実践」 | art space-co-jin | 京都 | |
2017 | 「交叉する点 溢れる絵具Overfloeing pigments, The intersecting points.」 | MORI YU GALLERY | 京都 | |
2013 | 「Live with Drawing~多角的な視点から~」 | MORI YU GALLERY | 京都 | |
「交叉面:絵画とその周辺~垂直に競り上がった海面」 | 東京 | |||
他多数開催 |