exhibition


2024.10.26-11.10
中島洋 「水の声 土の記憶」展
10月26日~11月10日まで、映像作家 中島洋氏の個展「水の声 土の記憶」展を開催いたします。 中島氏は自身の映像作品の制作や文化を生み出す場づくりを手掛けながら、1992年に映画館「シアターキノ」を設立。以降映画館の運営に専念するため自らの制作は休止していましたが、 2018年に再開、「水」をテーマにした映像作品やインスタレーションを発表しています。
「20代前半の映像表現の一つに「Water Room」がある。台所の窓から見える木々の揺れを撮った短い作品だが、手前に水道管の蛇口がある構図になっている。 なぜ蛇口を入れて撮ったのか。2018年に制作再開で浮かんだのは、この蛇口だった。以来「公平中立」「水の部屋、世界の窓」「水がなくなる日」「記憶のミライ」「Wakka」「死者の唄 水の声」と、水と蛇口は私の大きなモチーフになり、施策を続ける旅になった。5億年の土、原始の海、自然の循環システム、空海、野生の思考、縄文、人新生、アニミズム、人類学へと広がっていった。 それは「人間だけが必ずしも主人ではない」という人間中心主義への問いかけだった。あらゆる芸術や文化への脈絡もない好奇心を続けている人生の積み重ね、私は、もう一度原点の蛇口へ戻ることにした。」
●オープニングイベント 2024年10月26日(土)17:00~
朗読/小林なるみ(俳優・ナレーター)
対談/中島洋(映像作家・美術家・シアターキノ代表)×古家昌伸(編集者・アートライター)