原井氏は1997年より3年間フランス給費留学生として滞在した間、アトリエや個人宅など特色のある空間を使い
フランス国旗色を使った壁面ペインティング、再開発によって展示が移り変わる場所での「死」のイメージとして
黒縁の額装を中心としたインスタレーション等、空間をキャンバスとして見立てたようなインスタレーションを発表してきました。
自身が制作する作品とプラスアルファして周りと関わってくる表現手法で空間を意識して制作する作品です。

本展では「彫刻の窓」と題し、紙に大小様々な無数の穴を開けて表現した大作を発表します。
支持体の紙を緻密にカットし、背後に存在する壁とそこに映る影で完成する作品。
作品の背後にある壁とギャラリー空間、紙（造形物）の関係を模索するインスタレーションです。