exhibition

2023.8.3-8.10
『痕跡』ーGノートに見る「周縁のモダニズム」とその終焉ー

ここに33冊のノートがある。
持ち主は建築家で(本人は事ある毎に“私は建築家ではない”と表明しているが)、
1970年、仲間たち3人でアトリエ設計事務所を立ち上げ、北海道におけるモダニズム建築の成⻑期、全盛期の真ん中を駆け抜けた人物である。
ここでは仮に“G氏”としておく。ノートは1978年から2011年までのG氏の仕事のすべてが記録されている。(G氏は他の手帳も持たないし、レストランのペーパーにスケッチすることもなかった。)
私は昨年、ある人物からG氏の意向として「このままではノート達は⾃宅の納⼾に眠ってしまう。今の世代の人たちの目に触れさせられないだろうか。」という話を聞いた。また、時を同じくして、そのノートの存在を知った学識経験者から、「これは北海道建築史の貴重な資料である。誰かがきちんと整理して、世に出した方がいい。」という意見をもらった。そこで、G氏と多少ともご縁のある有志が名乗りを上げ、このささやかな展覧会を企画するに至った次第である。
この圧倒的な“事の顛末”が堆積した50年に及ぶ地層から、小さな痕跡を丁寧に発掘し、存在論的考古学と認識論的考古学を試みた。
しかし何よりも、このノート群(私たちは愛をこめて“Gノート”と呼んでいる)の存在そのものを実際に目の前にしていただきたい、というのが一番のねらいである。(保科)


『痕跡』ーGノートに見る「周縁のモダニズム」とその終焉ー
2023年8月3日(木)~8月10日(木) 11:00~18:00/最終日は17:00まで
火曜休


『痕跡』ーGノートに見る「周縁のモダニズム」とその終焉ー

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